2011年9月17日土曜日

変な日本語(3) 「檄を飛ばす」

新聞記事を読んでいたら、
輿石東幹事長は「幹事長室はすべての問題が集中して
  くる。心あわせ、力あわせができる議論をしてほしい」
  と檄を飛ばした
という文章に出くわした。また、やっている。「檄を飛ばす」を「激励する」の意味に取り違えているのだ。よくある間違いだが、新聞記者ともあろう者が、このようないい加減な国語力でいいのだろうかとあきれるばかりである。
この「・・・してほしい」という心構えを述べた程度のものは、到底「檄」とは呼べない。何か「行動を起こす」ことを求めているとも思えない。正確な意味も知らずに、気取った表現を使いたかっただけなのであろう。