2009年12月27日日曜日

ソフトウェアの法則 から
【開発期間の法則】

 プロジェクトに与えられる開発期間は限られているとしても、プログラムを修正する期間は無限にある。

2009年12月13日日曜日

ソフトウェアの法則 から
【重要プロジェクトの法則】

 プロジェクトは、プロジェクト室を獲得することによってその重要度を認知される。

2009年12月5日土曜日

ソフトウェアの法則 から
【デバッグ上の問題点】

 ボスに対し、デバッグの難しさを理解してもらおうと努力しても何の意味もない。
 ボスに理解してもらいたいのは、デバッグには十分な時間と金が必要であるという点だけである。

2009年11月25日水曜日

2009年11月13日金曜日

ソフトウェアの法則 から
【プログラマに対する評価の法則】

・プログラマの給与は、プログラム作成に要した計算機時間の総和に正比例する。
・プログラマの能力は、プログラム作成に要した計算機時間の総和に反比例する。

2009年11月7日土曜日

ソフトウェアの法則 から
【タイミングの重要性】

 ジョークの意味が分かったらただちに笑うことである。
 最後に笑った人はジョークの意味が分からなかった人である。

2009年11月3日火曜日

ソフトウェアの法則 から
【待ち行列の法則】

・プログラミングの世界では、行列が二つあったら短い列の方に並ぶ。
・実生活では、行列が二つあったら取り敢えず長い列の方に並んでおいて、それから何の行列であるかを確かめる。

2009年10月25日日曜日

ソフトウェアの法則 から
【肥満に関する不思議な傾向】

 人間は、肥満した身体に合わせてうつわ(洋服のサイズ)を選ぶが、ソフトウェアは、うつわ(メモリのサイズ)に合わせて肥満する傾向がある。

2009年10月17日土曜日

ソフトウェアの法則 から
【プログラマの定年法則】

・優秀なプログラマは、その功により管理職につくためプログラマを卒業する。
・無能なプログラマは、その能力に見切りを付けてプログラマを卒業する。
・並みのプログラマは、その年齢を理由にしないとプログラマを卒業できない。

2009年10月10日土曜日

ソフトウェアの法則 から
【プログラマ初体験の法則】

 プログラマは、
 ・初めて作ったプログラムが正常に動作したときの感激を
  決して忘れない。
 ・最初に虫を作り込んだプログラムのことは決して思い出
  せない。
 ・両者が同一のプログラムであるという事実には決して思
  い至らない。

2009年10月9日金曜日

ソフトウェアの法則 から
【プログラマの特性】

 プログラマは、常に次の2種に類別される。
 ・プログラミングはできるが、管理は苦手である。
 ・プログラミングは苦手であるが、管理も苦手である。

2009年9月26日土曜日

コンピュータを長持ちさせる法

 私めは、今までに随分と沢山のコンピュータを使ってきた。その内のパソコンやワープロについては、そのほとんどが【My Personal Computer Show】の欄に登録され紹介されている。
 実を言うと、そのマシンの開発に携わっただけで、自分ではあまり使い込んでいないマシンが相当数含まれている。そういうマシンは、あまり記憶に残っていないものが多い。
 その点、自分で長く使い込んだマシンには愛着があり、かつ記憶に残っているものが多い。中でも(24)番に展示されている Libretto 60 は今でも使い続けているマシンである。使い始めたのは 1997-10-7 とメモ書きされているから(写真参照)、約12年間は使っていることになる。 コンピュータを長持ちさせるにはコツがある。以下にそれを紹介することにしよう。
・定期的に使い続ける
 長持ちさせたい古いマシンに対して、私は一月に一回は必ず使うことにしている。そのためには、そのマシンに何らかの役割を与えておけばよい。Libretto の場合、私は大学の講義の際にパワーポイントの表示用に用いることにしている。大学の授業がない期間だけは、定期点検を怠らないように注意する。
・ソフトウェアを変えない
 OSのバージョンが古くてもそのまま使う。使っているアプリケーションも、バージョンアップしようなどという野心は決して起こさないことである。新しいアプリケーションの導入も控える。ドライバー類もできるだけ手を付けない。
・愛情を持って取り扱う
 マシンの側にコーヒーカップを置いたりしない。特に水やほこりには気を付ける。

更にもう一つ付け加えれば、○○社製のパソコンに限ることかな?(これは、まぁ言わずもがなのことではあるが)

2009年9月25日金曜日

ソフトウェアの法則 から
【輪廻転生の法則】(【不可逆反応の法則】に対する修正)

(1)100%は信頼のおけないシステムを使い続けると、100%信頼のおけるシステムになる。
(2)100%信頼のおけるシステムに虫を一匹潜入させると、たちまち100%信頼のおけないシステムになる。
(3)その100%信頼のおけないシステムから虫を全部取り除くと、100%は信頼のおけないシステムになる((1)に戻る)。

ソフトウェアの法則 から
【不可逆反応の法則】

・100%信頼のおけるシステムに虫を一匹潜入させると、100%信頼のおけないシステムになる。
・その100%信頼のおけないシステムから虫を一匹取り除くと、100%信頼のおけないシステムのままである。

2009年9月22日火曜日

ソフトウェアの法則 から
【システムの信頼性】

・新しいシステムを信頼してはならない。まだ機能が未完成で虫が取りきれていないかもしれないから。
・使い慣れたシステムだからといって、これを信頼してはならない。いつなんどき不測のトラブルが起こるかもしれないから。
・長く使い込んだ古いシステムなら絶対信頼してはならない。いつなんどきハードウェアトラブルが発生するかもしれないから。

2009年9月19日土曜日

システム設計の失敗とピサの斜塔

 民主党政権となり、無駄な公共事業の見直しが行われている。八ツ場ダムなどは計画から57年が経過しているのに未だ完成していない。日本では、一度決めたら簡単には計画を変更しないという悪い慣習があるように思う。環境条件が激変し、たとえ本来の目的が無意味になったとしても、目的を少し手直して計画自体はそのまま推し進めようとする。中断する勇気がないのである。そろそろ、こういう風潮は改めていきたいものである。

 システム開発の分野でも、日本では昔から同じような風潮があった。環境条件が変わってしまったり、何か予期せぬ事態が起こっても、予算の見直しや開発スケジュールの見直しなど全体計画を見直そうとすることはない。ただ開発担当者のみが、四苦八苦して設計変更などで精一杯の対応をしなければならないことになる。

 設計変更という応急手当てで何とか完成できたとしても、その後のトラブルへの対応で結局開発費よりも保守費の方が高く付く結果に成りがちである。
 あの有名なピサの斜塔も、建築段階で既に傾きかけていたことはあまり知られていない。傾きを是正するための応急手当だけをして抜本的な対策をしなかったまま今日に至っているのである。
 私が携わってきたソフトウェアの開発作業という仕事も、大なり小なりこのピサの鐘楼建設と同じようなものではないか、と私は常々思っているのである。詳しくは、【ソフトウェアの法則】「ソフトウェアとピサの斜塔」を参照してください。

2009年9月11日金曜日

ソフトウェアの法則 から
【極めて危険な状態の心身症の診断法】

 すべての物が自分に向かって突進し攻撃してくるように感じられたら、これは極めて危険な状態である。自分の車が反対車線を走行している可能性が強い。

2009年9月10日木曜日

ソフトウェアの法則 から
【強度の心身症の診断法】

 すべての人の視線が自分に集中し、自分の一挙手一投足が監視されているように感じられたら、これは大変まずい状況にある。従業員バッジを付けたまま電車に乗っている可能性が強い。

2009年9月9日水曜日

ソフトウェアの法則 から
【軽度の心身症の診断法】

 世の中のすべてが自分を中心に回っているように感じられたら、早く家へ帰って休養した方がよい。ジェットコースターの乗り過ぎである。

2009年9月2日水曜日

ソフトウェアの法則 から
【ファイル破壊の予知法則】

 ファイル破壊の事故は、常に「ファイルを保存したい」と熱烈に思う直前に発生する。

2009年8月26日水曜日

プログラマの心理

 気象庁が「関東地方で震度5弱程度の揺れがあった」と誤って緊急地震速報した問題は、ソフトウェアの修正ミスが原因と判明したそうである。これまで小数点以下を切り捨てて処理していた振幅の数値を、四捨五入してより正確な数値に近づけようとしたものだった。しかし振幅を表す単位を「マイクロメートル」とすべきところを、誤って「ミリメートル」としてしまったため、振幅が実際よりも常に500マイクロメートル大きくなってしまったのだという。
 このニュースに接し、私はどうしても担当したプログラマの心理を推し量ってしまうのであった。これは 低級なエラー であるが、私も同じようなレベルのミスを重ねていたなぁ、と同情してしまうのである。エラーにも、高級なエラー低級なエラー とがあるのである。詳しくは、【ソフトウェアの法則】「ソフトウェアとペンティアム騒動」を参照してください。

2009年8月24日月曜日

ソフトウェアの法則 から
【チームワークの法則】

 ソフトウェア開発で“チームワークが良い”とは、責任のなすり合いができる仲間がいるという意味である。

2009年8月19日水曜日

ソフトウェアの法則 から
【「ケータイと忘れ物の関係」から得られた厳然たる事実】

 万能ケータイは何でもやってくれる。しかし傘の代わりにはならない。

追記:私め、“携帯傘”なるものを発明しました。
・実用新案申請中(申請番号:USO-800)

2009年8月18日火曜日

ソフトウェアの法則 から
【ケータイと忘れ物の関係】

 ケータイを持つと、忘れ物の点数が劇的に減少する。

・ケータイを持つ前:10点(財布、時計、カメラ、ゲーム機、定期券、ウォークマン、手帳、チケット、携帯電話、傘)
・ケータイを持った後:2点(ケータイ、傘)

2009年8月13日木曜日

ソフトウェアの法則 から
【ソフトウェアと利用者の関係】

・ソフトウェア製品は半年毎に新版がリリースされ機能強化される。
・しかし利用者はお定まりの機能しか使わない。
 したがって、
・利用者は、ソフトウェア製品に対して相対的に劣化していく。

2009年8月9日日曜日

私は、抗体と気合を頼りに生きる高齢者(抗気高齢者)

 最近、気合で病(風邪)を直すことができた。
 しかしよく考えてみると、これは気合だけで直したのではなく、私がもともと体内に持っていた風邪ウイルスに対する抗体が効果を発揮したためではないかと思う。最近風邪などひいたことのない私は、最近の経験から、そう確信を深めているところである。詳しくは、【素歩人徒然】「抗体と気合」を参照してください。
 私はまだ後期高齢者ではないが、抗体気合を頼りに生きている高齢者という意味では、抗気高齢者なのかもしれない。

2009年7月27日月曜日

ソフトウェアの法則 から
【ウイニー裁判の論理(弁護側)の応用】

 暴露ウイルスによる情報流出が多発しても、暴露ウイルスを開発した者が罰せられることはない。

ソフトウェアの法則 から
【ウイニー裁判の論理(弁護側)】

 ピストル強盗が多発しても、ピストルを開発した者が罰せられることはない。

2009年7月26日日曜日

ソフトウェアの法則 から
【ウイニー裁判の論理(検察側)の応用】

 飲酒運転による自動車事故が多発しているのは、凶器となった自動車の開発者の責任であり、当然罰せられなければならない。

ソフトウェアの法則 から
【ウイニー裁判の論理(検察側)】

 ファイル交換ソフトにより著作権侵害が多発しているのは、ファイル交換ソフト開発者の責任であり、当然罰せられなければならない。

2009年7月18日土曜日

ソフトウェアの法則 から
【緊密度の法則】

・社会生活では、友人間の関係が緊密になればなる程
 コミュニケーションは容易になる。
・プログラムでは、モジュール間の関係が緊密になればなる程
 コミュニケーション上の誤解が生ずる。

2009年7月15日水曜日

大学の先生はなぜゆっくりと喋れるのか?

 大学で講義をするようになった当初、私はどうしても早口になってしまってゆっくりと喋ることができなかった。大勢の人の前で話すときは、ある程度の声量で明確に区切って発音する必要がある。最初のうち、話す速さを意識している段階ではいいのだが、話す内容の方に集中してくると次第に早口になってしまう。やはり新米教師ではなかなか真似できない技術なのかなぁと慨嘆したものである。
 それがある時から、できるようになったらしい。“らしい”と言うのは、決してゆっくり喋る技術を習得したわけではないからである。詳しくは、【素歩人徒然】「話す速さ」を参照してください。

2009年7月10日金曜日

ソフトウェアの法則 から
【プログラマのキャリア】

プログラマのキャリアは、
 作り込んだ虫の数と解決したトラブルの回数の積に正比例する。

2009年7月3日金曜日

ソフトウェアの法則 から
【プログラマの心理(2)】

・有能なプログラマは、
  つねに最新鋭のマシンを使いたがる。
・無能なプログラマは、
  有能なプログラマが使っているのと同じマシンを使い
  たがる。

2009年7月2日木曜日

ソフトウェアの法則 から
【プログラマの心理(1)】

・楽観的なプログラマとは、
  自分は今最高のプログラムを作っていると信じている人の
  ことである。
・悲観的なプログラマとは、
  自分は既に最高のプログラムを作ってしまったと信じてい
  る人のことである。

2009年6月28日日曜日

サイトアクセスのルート

 最近、ホームページへのアクセスルートが変わってきているような気がする。トップページを通らずに個々の欄が参照されていることが多いのである。ホームページに限らず一般のサイトへのアクセスは、トップページから入るのが普通であるが、検索サイトで検出された項目を見ようとする場合は(トップページを通らず)直接のアクセスとなる。したがってサイトのアクセス状況を調べる目的でアクセス解析を行う場合は、トップページだけを観察していても意味がなく、個々の欄にもきめ細かく網を張らなければならない。具体的な方法は、【素歩人徒然】「ホームページとブログの併用法」を参照されたい。
 その点、ブログのアクセス状況を調べるのは簡単である。すべてが一か所に集められているからである。ホームページを作る際は、そういった点を頭に入れて設計をすべきであろう。

2009年6月22日月曜日

ソフトウェアの法則 から
【リバースエンジニァリングの法則】

 ハードウェアとは、組み立てるよりも分解する方がはるかに簡単であるもの言う。

 ソフトウェアとは、組み立てるのも分解するのも同じ様に簡単でないものを言う。

2009年6月19日金曜日

マッキントッシュは日本でも買える?

 マッキントッシュが日本でも買えるそうである。
マッキントッシュと言えば、コンピュータの愛称として有名であるが、ここでは本来の“りんご”のことである。

 以前、アメリカから帰国したばかりの友人からりんごのマッキントッシュを一つお土産として頂いたことがあった。そのときの顛末は 【素歩人徒然】「りんご」 にまとめてホームページ上に紹介してある。それを読まれた方がメールで教えてくださったのである。

 マッキントッシュは日本では“あさひ”と呼ばれているそうである。【マッキントッシュを商うホームページ】も作られていて、そこでの写真を見る限りでは、真っ赤でおいしそうなりんごに見える。マッキントッシュというのは「青りんご」として有名で、かなり酸っぱかった印象があるのだが、もう私の記憶はあいまいになってしまっている。興味のある方は取り寄せて試食してみるとよいであろう。

 私がホームページ上で紹介したマッキントッシュの話に戻るが、それを食べた後に残された種を私は植木鉢に植えておいたのである。すると、実生では育たないと言われていたのに、これが芽を出し立派な(小ぶりではあるが)木となった。これも 【素歩人徒然】「マッキントッシュ」 として紹介したとおりである。

 これから先のことはホームページには書かなかったのだが、その後マッキントッシュの木は順調に生育していったのだが、あるとき葉に虫が付き、あわてて駆除剤を振りかけたのが悪かったのであろう、何と枯れてしまったのである。本当に残念なことをしたと今でも悔しく思い出される。あのまま順調に育っていれば、今頃はりんごの実が成り本物のマッキントッシュの味を確かめることができたものを。無念である。日本のマッキントッシュを取り寄せて、どんな味だったか確かめてみようかと迷っているところである。

2009年6月17日水曜日

ソフトウェアの法則 から
【プログラマの評価法】

 虫を作るプログラマは、
  デバッグ作業を熱心にやる働き者であると見做される。

 虫を作らないプログラマは、
  デバッグ作業を熱心にやらない怠け者であると見做される。

2009年6月11日木曜日

ケータイは学力低下の元凶

 若年層のケータイ漬けが問題になっている。子供がケータイでの通話やメール、ネットアクセス、テレビゲームなどに熱中するだけでなく、学校裏サイトやメールによるいじめ、出会い系サイトにからむ事件も起こっている。そのため、小中学校では、ケータイの校内への持ち込みを禁止しているところが増えているそうである。

 一方大学では、学生を一人の大人として扱うので、本人の自覚にまかせているのが普通であろう。私は、大学での自分の講義中は、ケータイを使わないよう学生に要請している。しかしこれが守られていない。先日などは、授業中に一人の学生が突然立ち上がり、耳にケータイを押し当てながらあたふたと後ろのドアから外に出ていく光景に直面した。本人はそれでマナーを守っている積りなのであろうが、私がケータイ禁止を要請する目的は、マナーのためではない。学生自身が授業に集中できるようにと配慮してのことである。学生本人のためを思ってしていることなのだが、この点が全く理解されていない。

 最近は、ケータイが気になって授業に集中できない学生が増えてきている。数年後には学力低下となってその影響が顕在化してくるに違いない。ケータイが学力低下の原因になるとは、まだ誰も指摘してはいないようであるが。
 仕事中、あるいは授業中に、集中力を高めるにはどうしたらよいかは、【素歩人徒然】「集中力」を参考にしてほしい。

 若者たちは、パソコンやケータイのような情報機器を用いてコミュニケーションを取ることに夢中になっている。いや、若者に限らず最近は老若男女すべてがメール文化にどっぷりと浸かっていると言ってもよい。自分の好きな時間に、自分のペースで情報発信ができるので、誰にとっても非常に使いやすい便利なツールとなっている。しかし、このような形の情報交換にばかり時間を費やしていると、生身の人間との一対一での接触機会が極端に減ってくる。親しい友人以外の者と接するのが次第に億劫になり、むしろ避けるようになってくる。目上の人との会話を避ける結果、目上の人との普通の会話ができなくなっている。私は、受講生から突然メールで何かを依頼されたりすることが多くなってきている。先生に(質問ならまだしも)何かを依頼するときは、まず、会って話をするのが基本であろう。

 その結果、対面でのやり取りを通じて自然に身に付けるはずの能力、つまり相手の感情の変化を読み取る能力や、他者へのきめ細かい感情、感性が育たない。他者の心の痛みや悲しみを感じ取る能力も育たない。他者への心配りができないから、結局自分勝手に行動する人たちばかりになってしまう恐れがある。
 これらの問題は、パソコンやケータイの使い方に関するテクニカルな面ばかりに関心が向き、メール文化の中で生きていく上で必須のデジタルリテラシーが身についていないのが最大の原因であろう。肝心の情報倫理など、まったく身についていない。これら情報機器の持つ便利さと背中合わせの危うさの方もよく理解した上で、上手に使いこなすスキルを身につけてほしいものである。

2009年6月5日金曜日

2009年6月4日木曜日

ソフトウェアの法則 から
【理解と誤解の法則】

 ソフトウェア説明書の文章は、決して作成者の意図通りには理解されない。必ず、恐れていた通りに誤解される。

2009年6月3日水曜日

ソフトウェアの法則 から
【取説の書き方の法則】

 取扱説明書(取説)における「巧みな表現」とは、将来言い逃れができる余地を残した表現方法をとることである。

2009年5月29日金曜日

ソフトウェアの法則 から
【設計変更の法則】

 変更可能なものは、永遠に変更され続ける。
 変更不可能なものも、時間が許す限り変更され続ける。

2009年5月24日日曜日

ソフトウェアの法則 から
【マシンの世代に関する法則】

 最新のマシンを持っている人は、それを自慢できる。
 一世代前のマシンを持っている人は、
   それを使うことにまあ我慢ができる。
 二世代前のマシンを持っている人は、
   それを使うことに何とか耐えられる。
 三世代前のマシンを持っている人は、
   それを使うことに耐えられない。
 四世代前のマシンを持っている人は、
   それを使っていることをもはや公言できない。
 五世代前のマシンを持っている人は、
   持っていることを自慢できる。

2009年5月21日木曜日

裁判員制度スタート

 裁判員制度が始まった。
 日本では、立法、行政、司法の三権のうち、立法権と行政権は議員内閣制のもとで国民の意思が反映されるようになっている。しかし司法権だけは、これまで裁判官というプロの法律家にまかされてきた。ただ最高裁の裁判官のみは、任命後初の衆議院議員総選挙の際に国民審査という洗礼を受けるが、これで国民の意思が反映されているとは言えない。国民が、陪審員や裁判員として司法参加するのは、先進国では標準となりつつあるから、日本もやっとそういう制度を取り入れて先進国の仲間入りをしたと言えるであろう。

 ただ、そういう難しい話は別にして、国民の大多数にとって関心があるのは自分が裁判員に選ばれた場合の対応の仕方ではなかろうか。私も裁判員の候補に指名されたらどうしようかと思うことがある。しかし幸い(?)なことに、奇しくも裁判員制度がスタートした日の前日に、私めは指名を断ることができる正当な理由(詳しくは書かぬが)を一つ手に入れることになった。それを行使するかどうかは別であるが。

 アメリカには陪審員制度というのがあるが、プロジェクトメンバーが陪審員に指名されると仕事の進捗にも影響してくる。それにまつわる思い出を書いた エッセイ があるので参考にしてほしい。日本の職場でも、裁判員に指名されたので仕事を休まねばならぬ人がこれから増えることであろう。

2009年5月13日水曜日

ソフトウェアの法則から
【自然治癒の法則】

 プログラマの熱い期待にもかかわらず、プログラムの欠陥(虫)が自然に直ることはない。

2009年5月9日土曜日

叱られ方を知らない若者たち

 最近の新入社員教育研修では「叱って育てる」がキーワードになっているという。ゆとり教育の世代には「優秀だが、競争心に欠け、叱られ慣れていない」若者が多いからだそうである。私自身も、ここ数年教育現場にいて、確かにそれを感じてきた。最近の若者たちは、叱られることに慣れていない。だから、たまに叱られると予想外の反応を示す。

 私は講義中に、叱らなければならない場面になることがしばしばある。一般に、叱るには二通りの方法がある。一つは、叱る学生を一人決めて代表者として叱る。いわば一人に犠牲になってもらい、それ以外の学生たちは間接的に叱るのである。もう一つは、誰とは言わずに全員を叱る。当然、叱られる覚えのない学生も含まれるが、それは当然分かっていることである。
 ところが一人を代表して叱ると、それをやっているのは私だけではありませんとか、他にもやっている人がいるから叱ってほしい、叱らないのは一貫性に欠けているなどと不満を言ってくる。
 一方全員を叱ると、私はそんなことはしていないのに先生は一方的に決めつけていると不満を述べる。要するに、普段叱られた経験がないから、叱り方に二通りの方法があって、それを私が使い分けていることすらも知らないのである。

 これは、ゆとり教育による弊害というよりも、少子化による影響ではないかと思う。長年教育環境で過ごしてきた彼らは、学校側にとっては大切なお客様である。少子化傾向の強い昨今では、益々大切に扱わねばならない存在である。どんな些細な不満でも学校側は最大限対応してあげようと努力する。こうして彼らは普段からチヤホヤされて育ってきているのである。
 我々の世代は体罰など普通であったが、現在は“お客様”に対して体罰などもっての外である。理不尽な要求にも一生懸命に対応しなければならない。子供と親が一緒になって、学校側に不平不満を言い立てる。モンスターペアレントなどと言われている。彼らは社会人になって初めて、本格的に叱られることを経験する。しかし自分が長年過ごしてきた学校という環境が、極めて特異な世界であるという事実には気が付かない。そして入社後1か月くらいで耐えられなくなり、ゴールデンウィークの休み明けとともに出社しなくなってしまう。これを五月病という。

2009年5月6日水曜日

ソフトウェアの法則
【謝罪の法則】

 謝りに行く人は、事態の深刻さを正確には把握していない人の方がよい。

2009年5月5日火曜日

2009年5月4日月曜日

ソフトウェアの法則【トラブル対策上の基本的問題点】

 トラブル対策の責任を持つ人は、虫を修正する技術を持たない。
 虫を修正する技術を持っている人は、トラブル対策の責任を持たない。

2009年5月2日土曜日

O.K.CORRAL の写真


●この壁の向こう側が“馬囲い場”です。建物のように見えますが、壁だけです。“牧場”のイメージなど皆無です。実際に見たら誰でも「誤訳だ」という私の主張に納得するでしょう。

2009年5月1日金曜日

OK牧場とO.K.CORRAL

 “OK牧場”と言えば、ガッツ石松の決めぜりふであるが、本当は西部劇映画“OK牧場の決闘”のタイトルとして有名である。
 米国アリゾナ州南東のメキシコ国境近くにあるトゥームストーン(Tombstone:墓石)という町で、保安官ワイアット・アープとクラントン一家が決闘したという史実に基づく映画であることは周知のとおりである。
 私は大学の講義の中で、これを教材にして「バーチャルの世界と現実の世界の違いをはっきり認識していないと困ったことになる」という教訓的事例の紹介に利用している。どのように“OK牧場”から教訓的事例を引き出しているかは、本論と関係ないので控えるが、詳しく知りたい人は、http://www.hi-ho.ne.jp/skinoshita/sture30.htm を参照されたい。
 授業でこの話題に触れた後で、学生の一人が「OK牧場というのは心理学用語ですよ!」と言ってきた。先生はそんなことも知らないのですか、という非難のニュアンスを含んでいる。確かに心理学の分野では“OK牧場”という用語は特別な意味を持っているらしい。しかしそれが語源であるという指摘は完全に間違っている。
 映画の“OK牧場”の原語は“O.K.CORRAL”である。“Corral”とは、馬を入れておく囲いのようなものを指し、いわゆる牧場の意味はない。事実、トゥームストーンは駅馬車の中継点であったから、駅馬車を曳いて長い道のりを走ってきた馬を休ませる場所として使われてきた。実際の決闘は“O.K.CORRAL”と呼ばれる馬囲いの中で行われたのである。しかし映画のタイトルが“OK馬囲いの決闘”では様にならないと考えたのであろう、日本では“OK牧場”と訳されたのである。
 心理学の分野では「O.K.」や「not O.K.」を矩形の中に書いて表現するらしい。この表現を考案した米国の心理学者は、確かに大変しゃれた命名をしたと思う。まさに矩形の囲いだからである。しかしそれを日本語化するとき(多分日本の心理学者が訳したのではあるまいか)“O.K. Corral”を“OK牧場”と誤訳してしまったのである。その結果、西部劇映画(人種差別の問題があり、最近は作られなくなった)に詳しくない若者たちは、“OK牧場”と言うと、その出典は心理学用語であると信じてしまったのであろう。もしかすると学生たちは、「ガッツ石松は心理学にも詳しい」と誤解しているのかもしれない。困ったことである。

2009年4月30日木曜日

ソフトウェアの法則【シュリンクの法則】

 洗練されたプログラムと洗ったシャツは縮む。

ソフトウェアの法則【拡大と縮小の法則】

 シャツは洗うたびに小さくなるが、プログラムは改造するたびに大きくなる。

ソフトウェアの法則【プログラムの単純化の法則】

 プログラムを複雑にするのは簡単で手間は掛からない。しかしプログラムを簡単にするには複雑な手間が掛かる。

2009年4月23日木曜日

リーダーのあり方

 新聞を読んでいたら、組織の中でのリーダーのあり方について、大変参考になる記事があった。私なりに理解して要約すると、
●リーダーが管理者としての権限行使を中心に部下をまとめていくのをハードパワーと呼ぶ。
●一方、リーダーがその人間的な魅力と説得力で部下を統率していくのをソフトパワーと呼ぶ。
●今日のようなグローバル化、情報革命、幅広い人材の参加が求められる時代においては、ソフトパワーとハードパワーの両方のスキルを兼ね備えた、スマートパワーが必要である、
ということらしい。
 リーダーのあり方については、私も在職中に随分と興味深い経験をしてきた。特に、イラクの技術者と接した時のことは今でも忘れられない。その時のイラクの技術者チームをひきいていたリーダーの行動は、私から見ても“最低のリーダー”だと思わせるものだった。しかし今から思い返すと、あれはあれで“立派なリーダー”だったのではないか、と思えるようになったのである。リーダーのあり方というのは本当に難しい。
 その時のイラクのリーダーがとった行動について知りたければ、http://www.hi-ho.ne.jp/skinoshita/sture51.htm を参照してください。

2009年4月22日水曜日

ソフトウェアの法則【コンピュータゲームの法則】

 普段はやらないのに、ちょっと息抜きにコンピュータゲームをしていると、そのときに限ってボスが後ろにやって来る。

2009年4月20日月曜日

ソフトウェアの法則【ファイル保存の効用】

 人間は、二度と使う可能性のないファイルでさえも取り敢えずハードディスク上に保存することによって心の安定を得る。

2009年4月19日日曜日

大きな2進数の表記法

 “球速150Km”などという表記をよく見かけるが、正確には“150km”と書くべきものである。キロを表す“k”は小文字でなければならない。大文字の“K”は絶対温度ケルビンを表す記号だからである。
 一方、コンピータの世界では、1,024を“1K”と表記する習慣があった(過去形)。コンピュータは内部的には2進法が使われているので、コンピュータ技術者はそれを3ビットまたは4ビットごとに括り8進数あるいは16進数として表記し扱っている。ここで、210=1,024 を概略 1,000 とみなすと、10進でのおおよその大きさが理解できる。そこで、これをキロの“k” と区別して“K”と表記したのである。つまりコンピータの世界では、1K は 1,024 を意味するのである。しかしメガ 106 の大きさになると 220 との差は次第に大きくなってくる。220(=1,048,576)を 1M(メガ)(=106)で代用するのは次第に難しくなってくる。
 そこで最近では、大きな2進数の表記法として、210 を表す単位としてキビ(Ki)が、220 を表す単位としてメビ(Mi)等が定義されている。しかし、まだあまり普及はしていないようである。
 詳しくは「10進/2進・度量衡の接頭語」http://www.hi-ho.ne.jp/skinoshita/doryoukou.htm を参照されたい。

2009年4月17日金曜日

2009年4月15日水曜日

ソフトウェアの法則【デバッグの法則】

 どんなプログラムコードも最初は正しく見える。

ソフトウェアの法則【デバッグの法則への修正】

 最初から殺人者のように見える犯人はいない。しかし最初から虫のように見えるプログラムコードは存在する。

2009年4月13日月曜日

度量衡の接頭語を覚える方法

ヨタ(Y)ってもゼタ(Z)いやめないエクサ(E)サイズ。ペタ(P)ンこ鼻がテラ(T)テラ光るギガ(G)んメガ(M)ネの大門じいさん。

キロ(k)キロとヘクト(h)デカ(da)けたメートルがデシ(d)に追われてセンチ(c)ミリ(m)ミリ。

マイクロ(μ)ナノ(n)にピコ(p)ピコ鳴ってエッフェムト(f)うへアト(a)ムは飛ぶぞゼプト(z)気流つヨクト(y)も。

詳しくは、「ソフトウェアと“K”」http://www.hi-ho.ne.jp/skinoshita/soft39.htm を参照してください。

ソフトウェアの法則【プロジェクトリーダーの法則】

●プロジェクトが苦しい局面に陥ると直ぐうろたえるリーダーは、部下に信頼されない。
●プロジェクトが苦しい局面に陥っても泰然としているリーダーは、既に新たな転職先を見付けている。

2009年4月12日日曜日

ソフトウェアの法則【プロジェクトリーダーとは】

 プロジェクトリーダーとは、プログラム作りから最も遠ざかっているメンバーのことである。