2009年5月21日木曜日

裁判員制度スタート

 裁判員制度が始まった。
 日本では、立法、行政、司法の三権のうち、立法権と行政権は議員内閣制のもとで国民の意思が反映されるようになっている。しかし司法権だけは、これまで裁判官というプロの法律家にまかされてきた。ただ最高裁の裁判官のみは、任命後初の衆議院議員総選挙の際に国民審査という洗礼を受けるが、これで国民の意思が反映されているとは言えない。国民が、陪審員や裁判員として司法参加するのは、先進国では標準となりつつあるから、日本もやっとそういう制度を取り入れて先進国の仲間入りをしたと言えるであろう。

 ただ、そういう難しい話は別にして、国民の大多数にとって関心があるのは自分が裁判員に選ばれた場合の対応の仕方ではなかろうか。私も裁判員の候補に指名されたらどうしようかと思うことがある。しかし幸い(?)なことに、奇しくも裁判員制度がスタートした日の前日に、私めは指名を断ることができる正当な理由(詳しくは書かぬが)を一つ手に入れることになった。それを行使するかどうかは別であるが。

 アメリカには陪審員制度というのがあるが、プロジェクトメンバーが陪審員に指名されると仕事の進捗にも影響してくる。それにまつわる思い出を書いた エッセイ があるので参考にしてほしい。日本の職場でも、裁判員に指名されたので仕事を休まねばならぬ人がこれから増えることであろう。

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