2014年9月26日金曜日

文章を読んでもらう方法

   -- 長過ぎる文章は誰も読まない(長文です)

 最近、本が売れていないという。特に紙の本を読む人が少なくなったような気がする。その代わりに電子書籍が読まれているのならよいのだが、必ずしもそうなっていないのではないか。誰もが携帯端末を持ち歩き、始終画面に視線を落としているけれど、ゲームをやっていたり、文章を読んでいてもそれはメールの文面であったりする。

 最近の私は、ネット上の文章を読むときはさらっと斜め読みする癖がついてしまっている。一方、紙の本を読むときは、自然と集中度が高まり「精読する」のが習慣になっているようだ。この差はどこからきているのだろうか。

 私は、文章の作成者に対する信頼度の差ではないかと思う。
 出版された紙の本ともなれば、必ず編集者や査読者がいて複数の人間による内容のチェックが行われている。それだけ内容への信頼度は高いと言える。

 分厚い本であっても、最初から読む覚悟があって読み始めたのであるから(途中で挫折することはままあるが)兎にも角にも最後まで読み通そうとする覚悟だけはできている。そして首尾よく読了すれば、かなりの知識が得られることも分かっている。作成者の名前が知られていれば、その可能性はかなりの確率で保証されていると言えるであろう。

 それに対し、ネット上の文章は読んでみないと分からない。誰の査読チェックも受けていない可能性が高いから、内容的に信頼するに足るものかどうか甚だ疑わしい。電子書籍と言っても、査読を受けずに誰でも簡単に出版できる時代である。

 読了するまでにどの位の量の文章を読まされるのかも分らない。どんな成果が得られるか分からないのに、大量の文章を読まされるのはつらいことである。作成者の名が分からない場合は、作者不詳の文章を読まされているのとたいして変わらない状態である。仮に作者の名前が分かっていても信頼度の確認までは難しい。

 ネット上でたまたま出会った文章と、あるテーマを関して探し続けた結果出会った文章とでは、読む側が持つ熱意・意欲にも大きな差が生ずるのは明らかであろう。普段、さらっと斜め読みしたくなるのは仕方のないことである。

 このように、紙の本の文章とネット上の文章とでは、その読まれ方に著しい差があることが分かる。したがって、ネット上に文章を公開する者は、自分の文章をしっかりと読んでもらいたと思ったら何らかの工夫をしなければならないことになる。

 まず、人に読んでもらいたければ、文章をできるだけ短くすることである。ネット上では、「長過ぎる文章は誰も読んではくれない」と覚悟すべきである。これはSNSの影響かもしれないが、短い文章で全体を歯切れよくまとめないと読んではもらえない時代である。長い文章だと“tl;dr”とされてしまうからだ。つまり“Too long; didn't read”の略で、「長すぎて読まなかった!」と言われてしまう。メール文化が盛んになった頃、メールで報告する際に何でも添付ファイルで送りつけておけば報告したことになると誤解していた時代があった。読んでもらえなければ、結局は報告しなかったのと同じなのである。

 タイトルも含めて「冒頭の数行の書き方で勝負は決する」と思わなければならない。しかし、こうやって「文章を短くすべし」と主張しながら、その本人はダラダラと長い文章を書き連ねているのが実態である。自分の真意を間違いなく読者に伝えたければ長文を厭わず、誤解されないよう、詳しくかかなければならない。難しい問題である。この文章の冒頭に(長文です)という断り書きを付しておいたが、これが最低限の礼儀作法なのである。

 そこで(無名で、他人から信頼もされておらず、文章も下手な)私めは、次のような方法を取っている。

(1)適度な長さの文章を作ったら、まずそれをブログ上に公開する。
(2)次にフェイスブック上に、その要約を数行にまとめて公開する。このとき、更に詳しく知りたいと関心を持ってくれた読者に備えて、ブログの文章を読めるようリンクを張っておく。
(3)1~2週間すると書き直したい部分が出てくるものである。ブログの文章全体を見直して完璧なものにしてから自分のホームページ上に掲載する。

 フェイスブックに掲載した記事はすぐ底に沈んでいって再び読まれる可能性はなくなる。ブログの記事も同じように底に沈んでいくが、普通は日付順に管理されているので比較的簡単にサルベージできるものである。それでも、その記事の存在を知らないと探し出すのは無理であろう。検索ソフトに拾ってもらうのを期待するしかない。

 一方、ホームページ上に掲載する場合は、しっかりと構造を決めて整理・分類されていれば、一般の読者でも後から容易にその記事を見つけ出してもらえる利点がある。検索ソフトに見つけ出してもらえるよう複数のキーワードを設定しておくこともできる。

 どうです、貴方(女)も試してみませんか。

2014年9月1日月曜日

自転車から身を守る法

 5つ折りにできる杖を利用して、自分の肩幅程の長さの棒を用意する。


(私の護身用の杖)
この棒の使い方のコツを、以下に列挙する。

▼普段は右手に下げて持ち、後方から来る自転車に注意を促す。
▼前方から自転車が来たら、できるだけ早い段階で杖を横向きにし、両手でしっかりと保持する。
▼両手で持つ位置はベルトの下あたりがよい。すれ違う際に必要なら上下に保持位置を変えて身を守る。
▼自転車の動きに注意を払うのは当然であるが、決して自転車を走らせている人と視線を合わせてはならない。
▼十分に広い歩道上で自転車1台、歩行者1人の状況であっても決して気を許してはならない。後方の状況によっては、すれ違う直前にお互いに接近せざるを得ない状況になるかもしれないからである。
▼特に子供の運転する自転車は、突然に方向を変えることがあるから注意が必要である。守るべき位置も下になる。

▼このように、自転車の存在には常に厳しく対応するが、歩行者には逆に最優先で進路を譲るよう心がける。

詳しくは、「護身用の杖」を参照されたい。