2017年12月31日日曜日

私の本棚(10):エッシャーの宇宙


・ブログ( ドッと混む・Knuhsの書斎 )から転載

── エッシャーの宇宙


 私の本棚を紹介します。
 第10回は、エッシャーの宇宙を取り上げます。


 上掲写真の通り、
 ブルーノ・エルンスト 著「エッシャーの宇宙」です。第7回で取り上げたホフスタッターの「ゲーデル, エッシャー, バッハ」で紹介されたエッシャーです。


【解説欄】

▼エッシャーの宇宙
「エッシャーの宇宙」の原著は「The Magic Mirror of M.C. Escher by Bruno Ernst」です。

 私がエッシャーの絵を初めて見たのはアメリカにいたときでした。当時(1968年)、アメリカのソフトウェア会社で共同研究を行っていたのですが、そのメンバーの一人スターンという男が、エッシャーの画集を「どうだ、凄いだろう」と言って私に見せてくれたのです。確かに凄かった。どう凄いかは見れば分かることですから、これ以上は言及しませんが。

 今から思うと、その本は以下の「Magic Mirror of M.C. Escher」だったのではないかと思います(いろいろな版がありますが)。


Bruno Eranst
“Magic Mirror of M.C. Escher”

 私はその画集を欲しかったのですが、とても手を出せる値段ではありませんでした。そこで、昼休みの時間にスターンから借りて職場にあったコピー機で欲しい絵だけをコピーしたのです。当時コピー機というのは高価で、日本では手間がかかる青焼きコピー機(ジアゾ式複写法が使われていた)しか使えなかった時代です。その職場では、ソフトウェア開発に必須のツールとしてコピー機が有効に活用されていたのです。テクニカルライターと呼ばれる職種の技術者(大抵は女性)がいて、我々が作った手書きの資料を渡せばすぐさま電動タイプで清書してくれて、コピー機で大量にコピーしてメンバー全員に配布してくれるのです。まだワープロなど存在しない時代のことです。

 そのコピー機としてゼロックス社のコピー機が使われていました。日本で使っていたコピー機とは桁違いに鮮明なコピーが即座に取れるので羨ましい環境でした。そのコピー機で少しずつコピーしてしまったのである。勿論全部ではなく印象に残る絵だけ10枚程度ですが。

 後年、日本でエッシャーの本が出版されたので、そのとき購入したのがこの本「エッシャーの宇宙」なのです。


(表表紙)


(裏表紙)


 私の好きな作品を以下に示します。本物を楽しみたければ M.C.Escher公式サイト を参照するとよいでしょう。


相対性


 特に、少年と少女が眺める風景を下からと上からと双方から捉えて一つの絵で表現した「上と下」は、繰り返し見て楽しんだ記憶があります。素晴らしい作品ですね。


上と下



マウリッツ・コルネリス・エッシャー
(Maurits Cornelis Escher)
(Wikipedia から引用)

▼本の詳細
(1)「エッシャーの宇宙」:1983年7月15日 第1刷発行, 1986年10月5日 第9刷発行, ブルーノ・エルンスト 著, 坂根厳夫 訳, \2,900 朝日新聞社, ISBN4-02-255088-0

私の本棚(9):ナンバープレース


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── ナンバープレース


 私の本棚を紹介します。

 第9回は、ナンバープレースの問題集を取り上げます。



 右から順に、

(1)「ナンバープレース問題集[第1集]」、


(2)「ナンバープレース問題集[第2集]」、


(3)「ナンバープレース問題集[第2集B]」、


(4)「ナンバープレース問題集[第2集C]」、


(5)「ナンバープレース問題集[第3集]」、


(6)「ナンバープレース問題集[第4集]」、




となっています(詳細は【解説欄】を参照してください)。

 ナンバープレース(数独とも言う)の問題集で、著者(私の友人)升尾梅世氏(ペンネーム)から贈呈されたものです。



【解説欄】

▼ナンバープレース問題集
 私は「ナンバープレース」より「数独(すうどく)」という呼称の方が好きなんですが、以前から数独に熱中していました。あるとき、Excelの画面上に問題を書いて解くとやりやすいことに気が付いたのです。そこで数独ボードなるプログラムをいくつか試作しました。それを聞いた同じく数独好きの友人升尾梅世氏から問題集を贈呈されました。それがこの第1集で、合計100個の問題が収録されています。

 これがなかなか骨のある問題ばかりなのです。その難しい問題を解くために、私はあると便利な機能を思い付くままにこのプログラムに追加し、改良を重ねてきました。現在の最新版は V3.1 でウェッブ上からダウンロードすることにより誰でも無料で利用可能です(他に、MS社のExcelが必要ですが)。


数独ボードの画面


 その後出版された問題集も含めると合計600個の問題がありますが、私はそのすべてをこの数独ボード上に移して解いてしまいました。今では、どの問題でも即時に取り出して再度挑戦することができるようになっています。


問題集のページ


 特に問題集の(2),(3),(4)は美しい装丁で到底問題集のテキストとは思えません。素晴らしい造りですね。


問題集(2),(3),(4)


 数独マニアにとっては、常により難しい問題に挑戦したいという欲求があります。しかし「世界一難しい問題」というのをウェッブ上で発見し挑戦したことがありますが、たいして難しいものではなかったことがありました。

 「より難しい問題」を作るための手っ取り早い手段としては、新たな制約を課す方法が良いのではないかと思います。この本の著者である升尾梅世氏から以前貰った年賀状にそのヒントがありました。それは「対角線問題」というものです。対角線の位置(以下の図で黄色のマス目)にある数も1から9までの数が1回ずつ使われるという制約を課すのです。これは升尾梅世氏が考案したものだと思います。

 挑戦してみてください。


申(さる)年の年賀状から無断で引用!
 対角線問題(作・升尾梅世氏)



▼本の詳細
(1)Excelによる解法付き「ナンバープレース問題集[第1集]」:2005年10月17日 初版第1刷発行, 升尾梅世 著, 発行 株式会社エスアイビー・アクセス, 発売 星雲社, \800, ISBN4-434-06921-7

(2)ロジックによる高度な問題の解法「ナンバープレース問題集[第2集]」:2009年10月10日 初版第1刷発行, 升尾梅世 著, 発行 株式会社エスアイビー・アクセス, 発売 星雲社, \800, ISBN4-434-13774-7

(3)ロジックによる高度な問題の解法「ナンバープレース問題集[第2集B]」:2010年7月10日 初版第1刷発行, 升尾梅世 著, 発行 株式会社エスアイビー・アクセス, 発売 星雲社, \800, ISBN978-4-434-14677-0

(4)ロジックによる高度な問題の解法「ナンバープレース問題集[第2集C]」:2011年7月15日 初版第1刷発行, 升尾梅世 著, 発行 株式会社エスアイビー・アクセス, 発売 星雲社, \800, ISBN978-4-434-15830-8

(5)ロジックによる高度な問題の解法「ナンバープレース問題集[第3集]」:2012年5月25日 初版第1刷発行, 升尾梅世 著, 発行 株式会社エスアイビー・アクセス, 発売 星雲社, \800, ISBN978-4-434-16774-4

(6)ロジックによる高度な問題の解法「ナンバープレース問題集[第4集]」:2012年11月10日 初版第1刷発行, 升尾梅世 著, 発行 株式会社エスアイビー・アクセス, 発売 星雲社, \800, ISBN978-4-434-17323-3

2017年12月16日土曜日

私の本棚(8):宝島


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── 宝島


 私の本棚を紹介します。
 第8回は、スティーヴンソンの宝島を取り上げます。


 上掲写真で、右から順に、
(1)研究社「TREASURE ISLAND by R. L. STEVENSON」(英文)、
(2)研究社新訳註叢書「TREASURE ISLAND 宝島(Ⅰ)」、
(3)新潮文庫「宝島」
となっています。

(1)は非常に古い本で、市河三喜博士による訳注が付いた英文のテキストです。私の父親が学生時代に読んだものらしい。(2)は同様に英文ですが、野尻抱影の対訳付きのものです。(3)は普通の文庫本です(詳細は【解説欄】を参照してください)。


【解説欄】

▼宝島との出会い
(1)
の「TREASURE ISLAND by R. L. STEVENSON」
は、大正15年発行で定価2円50銭ですから古書ですね。私の父親が学生時代に友人から贈られた本らしいです。

 
            父の友人田中氏のサイン

 見開きの部分に宝島の地図があります。物語を書く前に描いたものと言われていますから、スティーヴンソンはこの絵を眺めながら物語を構築していったのでしょうね。


(1)研究社「TREASURE ISLAND by R. L. STEVENSON」(英文)見開き

 この本を父の書棚から見つけた私は、高校時代(正確には浪人時代)に自分も原書版を読んでみようと無謀な挑戦を試みることにしたのです。

 英国の少年少女向けの冒険小説として書かれたものですから、文法的には容易に読めなければおかしいのですが、昔のキングズ・イングリッシュですからかなり様子が違います。更に船員が使う特殊な用語やスラングが沢山でてきます。見慣れない慣用句、熟語も沢山でてきました。巻末には市河三喜博士による訳註があるので、それと私の英和辞典を頼りに読み進むのですが、何度も挫折してはまた挑戦するということの繰り返しでした。

 大学生になってからも挑戦は続きました。ここで購入したのが(2)研究社新訳註叢書「TREASURE ISLAND 宝島(Ⅰ)」です。この本には対訳があるので自分の訳が正しいのかどうか確認ができます。大変役に立ちました。


(2)研究社新訳註叢書「TREASURE ISLAND 宝島(Ⅰ)」

 しかし最後まで読了することはできませんでした。私は子供の頃「宝島」を読みましたが、それは世界文学全集の中の一冊として読んだもので簡約版だったと思います。大人になった今では詳細は覚えていません。どうしても最後まで読んでみたかったので、誘惑には勝てず文庫本の(3)新潮文庫「宝島」を買って読んでしまったのでした。


(3)新潮文庫「宝島」

 日本語版を最後まで読み終えて、あぁこういう筋だったと思い出して安堵したのでした。以後、英文版を読む意欲がなくなりました。

 ところで、余談になりますが大学教師をしていたとき、この宝島の地図の裏に書かれていたという謎の文(宝を埋めた場所を示すもの)をプログラミングの授業で暗号文を解読する例として用いました。


宝島の地図
(クリックで、裏の暗号文が読めます)

 ある文字列を与えて、それをシーザー式の方法で暗号解読すると、以下のような文字列が生成されます。

解読された文:
 TALL-TREE, SPY-GLASS SHOULDER, BEARING A POINT
 TO THE N. OF N.N.E.SKELETON ISLAND E.S.E. AND BY
 E.TEN FEET.


 これを日本語化すると
 北北東より1ポイント北に位して、スパイグラスの肩、高い木。
 髑髏島東南東微東。
 十フィート。 ・・・・

となります(この文は、宝島の地図の裏側に書かれていたのですが、ここでは地図をクリックすることにより読むことができるようにしてあります。日本語訳は野尻抱影訳を用いました。)。

 これは何でしょうか? と学生達に問うたのですが、誰も分かりません。日本語に訳したものを示して、これはスティーヴンソンの「宝島」で宝を埋めてある場所を示したものですと教えたのですが、驚いたことに「宝島」を読んだことのある学生は皆無でした。こういう古典が読まれなくなったとは、残念なことですね。


ロバート・ルイス・スティーヴンソン
Robert Louis Stevenson

  
市河三喜博士      野尻抱影氏
(Wikipedia から引用)



▼本の詳細
(1)「TREASURE ISLAND by R. L. STEVENSON」:大正10年11月22日初版印刷, 大正10年11月25日初版発行, 大正14年6月28日 5版印刷, 大正14年7月1日5版発行, 訳註者 市河三喜, 定価2円50銭 研究社

(2)研究社新訳註叢書 34「TREASURE ISLAND 宝島(Ⅰ)」:昭和28年9月20日印刷 昭和28年10月1日初版発行 昭和37年10月10日11版発行 訳註者 野尻抱影, 研究社 \150

(3)新潮文庫 ス-1-2「宝島」:昭和26年3月31日発行 平成9年7月29日70刷改版 平成21年6月30日83刷, 訳者 佐々木直次郎, 稲沢秀夫, 株式会社新潮社 \514, ISBN978-4-10-200302-2

2017年11月30日木曜日

ホフスタッター


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── ホフスタッター


 私の本棚を紹介します。

 第7回は、ダグラス・R・ホフスタッターの著作を取り上げます。


 上掲写真で、右から順に、
(1)「ゲーデル,エッシャー,バッハ」、
(2)「メタマジック・ゲーム」


となっています(詳細は【解説欄】▼本の詳細を参照してください)。

【解説欄】

 (1)の「ゲーデル,エッシャー,バッハ」は、職場の上司に勧められて購入した本です。「コンピュータのプログラミングに関わる仕事をしているなら、これくらいの知識は理解できなければいけない」とハッパをかけられて挑戦してみました。しかし、700頁を超える大著で、かつ大変難しい内容のものなので残念ながら読了はできなかったと記憶しています。その後、この種の本は「摘み読み」すると良いということを学びました。ときどき特定のテーマについて読みたくなると、取り出しては眺めるという形で利用しています。

 たとえば、プログラミング上の諸問題に直面したとき、あるいはエッシャーの絵について(いずれ「エッシャーの宇宙」という本を取り上げます)それぞれの絵がどういう背景で描かれたのかを知りたくなったときなど何度も紐解きました。



ゲーデル,エッシャー,バッハ


 (2)の「メタマジック・ゲーム」も同様で、(1)に輪を掛けたように難解な本です。(1)で取り上げられた「自己言及と自己増殖」というテーマに私は関心があったのですが、(2)でも「ウイルス文と自己複製」、「自己変形ゲーム、ノミック」などのテーマで引き続き取り上げられています。これまた難解でした。私がここで内容紹介の文を何も書けないということは、私の記憶に残っているものがないからです。つまり何も理解できなかったことを示しています。恥ずかしい限りです。



メタマジック・ゲーム




ダグラス・R・ホフスタッター
(Wikipedia から引用)


▼本の詳細
(1)ゲーデル,エッシャー,バッハ ━━ あるいは不思議な環 1985年5月1日第1版第1刷発行, 定価 4,800円 ダグラス・R・ホフスタッター著 野崎昭弘・はやしはじめ・柳瀬尚紀 訳 株式会社 白揚社 ISBN4-8269-0025-2

(2)メタマジック・ゲーム ━━ 科学と芸術のジグソーパズル 1990年9月15日第1版第1刷発行, 1990年9月25日第1版第2刷発行 定価 5,500円(本体5,340円) ダグラス・R・ホフスタッター著 竹内郁雄・斉藤康己・片桐恭弘 訳 株式会社 白揚社 ISBN4-8269-0043-0



美術評論・安井収蔵


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── 美術評論・安井収蔵


 私の本棚を紹介します。今回は美術評論関係の本です。

 写真は左から順に、
(1)「当世美術界事情」、
(2)「当世美術界事情Ⅱ」、

となっています(詳細は【解説欄】を参照してください)。





【解説欄】

 美術評論家の安井収蔵氏は、新美術新聞のコラム<色いろ調>に長年に渡り美術界の実態を紹介する記事を連載してきました。本書は、画家、画壇、美術館、ジャーナリズム等、美術とその周辺の社会現象や人間模様に対し鋭い考察を加えてきた記録をまとめたものです。


安井収蔵
(毎日新聞OB交流サイトから引用)

 実は、安井収蔵氏は私の従兄なのです。残念ながら今年2017年5月3日に90歳で亡くなられました。この2冊の本は、ともに収蔵氏より寄贈されたものなのです。見返しの部分に特徴ある字体で著者のサインがあります。私にとっては大切な記念品となっています。

 生前、私に対し「まだまだ原稿が沢山あるのだが、出版してくれるところがない」とこぼしておられました。折角の原稿が日の目をみないのは残念なことです。今から思うと、あのとき電子書籍として個人出版する方法もあることを教えてあげればよかったと思います。

 
「当世美術界事情」と著者サイン


 
「当世美術界事情Ⅱ」と著者サイン

▼本の詳細
(1)新美術新聞コラム「色いろ調」1990-1990 当世美術界事情:平成2年12月1日第1刷発行, 定価 2,800円(本体2,718円) 安井収蔵著 株式会社 美術年鑑社 ISBN4-89210-107-9

(2)新美術新聞コラム「色いろ調」1985-1999 当世美術界事情Ⅱ:平成12年2月1日発行, 定価 2,400円+税 安井収蔵著 株式会社 美術年鑑社 ISBN4-89210-142-7


2017年11月14日火曜日

眼科の待合室で考えた


━━ クイズを解くならPerlで
 
 年に一度の眼科検診を受けてきた。結論から言うと異常なし。医師が言うには「どこにも異常はないから人間ドックでの検診を受けていれば特別な検診は必要ないでしょう」とのことであった。人間ドックで引っかかって、緑内障の可能性とか白内障の気味があるとか脅かされつつ、ここ10年程毎年精密検査を続けてきたのであるが、やっと無罪放免となった訳である。

 私は、検診のとき瞳孔を開くための目薬をさされると細かい字が読めなくなる。更にその後遺症で毎年苦労しているのでそれから解放されるのは大変ありがたいことだと思う。私はこの目薬をさされると4~5日は眼が充血し細かいものを見ることができなくなる(それも左目だけ!)。眼がチカチカして細かい字など読めなくなるから、今日は待ち時間に読むための書物や新聞などを持参しなかった。待たされている間に何もすることがない。どうするか。そうだ、あの問題を考えることにしよう。

 その問題というのは、友人八卷氏がFacebook上に提起した次のような問題である。

『?*(?-?/?)=10 の?には一桁の異なる整数が入る』

 私はこの問題に取り組んで待ち時間を有効に過ごすことにした。こういう問題を考えるのが私は大好きであるが、解けたと思って喜び勇んで答えを投稿すると、あに図らんや大抵は間違っていて恥をかくことになる。それでも楽しいと思う。

 そういった失敗は問題を良く読んでいないから起るのだと思う。たとえば、ここでは「整数」とは何かをよく考える必要がある。当然負数も含まれることになるから気を付けよう。“/”で表現された「割り算」が含まれているが、普通コンピュータに詳しければ、どのような割り算なのか(つまり整数割り算か)を考えることになる。それからゼロによる割り算が発生しないよう注意することも必要である。

 しかしこの問題ではそういう細部には一切触れられていない。ということは、特別な制限の付かない一般的な割り算だと解釈しなければならない。問題はより一層難しくなる。そういう時はPerl言語を使うのが一番良い。これはPerlで解くのに適した問題だ。それなら自分にも解けそうな気がする。

 帰宅後、すぐさまコンピュータに向かってプログラム作りを始めることになった(眼がよく見えないというのに)。その結果できあがったプログラムが以下のものである。

#!/usr/local/bin/perl
# (c) 2017-11-14 : Coded by shun kinoshita / knuhs
#
# 問題(八卷直一さんがFacebook上で提示したもの)
# ?*(?-?/?)=10 の?には一桁の異なる整数が入ります。
#
use strict;
my $count=0;

     for( my $a=-9; $a<=9; $a++ )
     {
          for( my $b=-9; $b<=9; $b++ )
          {
               next if $a==$b ;
               for( my $c=-9; $c<=9; $c++ )
               {
                    next if $a==$c | $b==$c ;
                    for( my $d=-9; $d<=9; $d++ )
                    {
                         next if $a==$d | $b==$d | $c==$d | $d==0 ;
                         next if $a*($b-$c/$d)!=10 ;
                         $count++;
                         print "[$count]:($a)*(($b)-($c)/($d))";
                         my $v = $a * ( $b - $c / $d );
                         print " = $v\n";
                    }
               }
          }
     }
     print "Total counts = $count\n";
     exit;
   
(図:Perlプログラム)

 実行して見ると439個の解が得られた!! しかも、一度の実行ですぐ解が得られのだから、ものすごく気分が良い。これぞプログラム作りの醍醐味と言えるであろう。やはり考察に十分時間をかけたからだと思いたい。

 ただ、このプログラムは私の期待通りに動作したと言えるが、それがこの問題の正解なのかどうか、それは私にも分からない。
<実行結果>
[1]:(-9)*((-2)-(-8)/(9)) = 10
[2]:(-9)*((-1)-(1)/(9)) = 10
[3]:(-8)*((-3)-(-7)/(4)) = 10
[4]:(-8)*((-3)-(7)/(-4)) = 10
[5]:(-8)*((-2)-(-6)/(8)) = 10
[6]:(-8)*((-2)-(-3)/(4)) = 10
[7]:(-8)*((-2)-(3)/(-4)) = 10
[8]:(-8)*((-1)-(1)/(4)) = 10
[9]:(-8)*((-1)-(2)/(8)) = 10
[10]:(-8)*((0)-(-5)/(-4)) = 10
[11]:(-8)*((0)-(5)/(4)) = 10
[12]:(-8)*((1)-(-9)/(-4)) = 10
[13]:(-8)*((1)-(9)/(4)) = 10
[14]:(-7)*((-2)-(-4)/(7)) = 10
[15]:(-7)*((-1)-(3)/(7)) = 10
[16]:(-6)*((-4)-(-7)/(3)) = 10
[17]:(-6)*((-4)-(7)/(-3)) = 10
[18]:(-6)*((-3)-(-8)/(6)) = 10
[19]:(-6)*((-3)-(-4)/(3)) = 10
[20]:(-6)*((-2)-(-3)/(9)) = 10
[21]:(-6)*((-2)-(-1)/(3)) = 10
[22]:(-6)*((-2)-(1)/(-3)) = 10
[23]:(-6)*((-2)-(3)/(-9)) = 10
[24]:(-6)*((-1)-(-2)/(-3)) = 10
[25]:(-6)*((-1)-(2)/(3)) = 10
[26]:(-6)*((-1)-(4)/(6)) = 10
[27]:(-6)*((-1)-(6)/(9)) = 10
[28]:(-6)*((0)-(-5)/(-3)) = 10
[29]:(-6)*((0)-(5)/(3)) = 10
[30]:(-6)*((1)-(-8)/(-3)) = 10
[31]:(-6)*((1)-(8)/(3)) = 10
[32]:(-5)*((-9)-(-7)/(1)) = 10
[33]:(-5)*((-9)-(7)/(-1)) = 10
[34]:(-5)*((-8)-(-6)/(1)) = 10
[35]:(-5)*((-8)-(6)/(-1)) = 10
[36]:(-5)*((-7)-(5)/(-1)) = 10
[37]:(-5)*((-6)-(-8)/(2)) = 10
[38]:(-5)*((-6)-(-4)/(1)) = 10
[39]:(-5)*((-6)-(4)/(-1)) = 10
[40]:(-5)*((-6)-(8)/(-2)) = 10
[41]:(-5)*((-4)-(-8)/(4)) = 10
[42]:(-5)*((-4)-(-6)/(3)) = 10
[43]:(-5)*((-4)-(-2)/(1)) = 10
[44]:(-5)*((-4)-(2)/(-1)) = 10
[45]:(-5)*((-4)-(4)/(-2)) = 10
[46]:(-5)*((-4)-(6)/(-3)) = 10
[47]:(-5)*((-3)-(-9)/(9)) = 10
[48]:(-5)*((-3)-(-8)/(8)) = 10
[49]:(-5)*((-3)-(-7)/(7)) = 10
[50]:(-5)*((-3)-(-6)/(6)) = 10
[51]:(-5)*((-3)-(-4)/(4)) = 10
[52]:(-5)*((-3)-(-2)/(2)) = 10
[53]:(-5)*((-3)-(-1)/(1)) = 10
[54]:(-5)*((-3)-(1)/(-1)) = 10
[55]:(-5)*((-3)-(2)/(-2)) = 10
[56]:(-5)*((-3)-(4)/(-4)) = 10
[57]:(-5)*((-3)-(6)/(-6)) = 10
[58]:(-5)*((-3)-(7)/(-7)) = 10
[59]:(-5)*((-3)-(8)/(-8)) = 10
[60]:(-5)*((-3)-(9)/(-9)) = 10
[61]:(-5)*((-2)-(0)/(-9)) = 10
[62]:(-5)*((-2)-(0)/(-8)) = 10
[63]:(-5)*((-2)-(0)/(-7)) = 10
[64]:(-5)*((-2)-(0)/(-6)) = 10
[65]:(-5)*((-2)-(0)/(-4)) = 10
[66]:(-5)*((-2)-(0)/(-3)) = 10
[67]:(-5)*((-2)-(0)/(-1)) = 10
[68]:(-5)*((-2)-(0)/(1)) = 10
[69]:(-5)*((-2)-(0)/(2)) = 10
[70]:(-5)*((-2)-(0)/(3)) = 10
[71]:(-5)*((-2)-(0)/(4)) = 10
[72]:(-5)*((-2)-(0)/(5)) = 10
[73]:(-5)*((-2)-(0)/(6)) = 10
[74]:(-5)*((-2)-(0)/(7)) = 10
[75]:(-5)*((-2)-(0)/(8)) = 10
[76]:(-5)*((-2)-(0)/(9)) = 10
[77]:(-5)*((0)-(-8)/(-4)) = 10
[78]:(-5)*((0)-(-6)/(-3)) = 10
[79]:(-5)*((0)-(-4)/(-2)) = 10
[80]:(-5)*((0)-(-2)/(-1)) = 10
[81]:(-5)*((0)-(2)/(1)) = 10
[82]:(-5)*((0)-(4)/(2)) = 10
[83]:(-5)*((0)-(6)/(3)) = 10
[84]:(-5)*((0)-(8)/(4)) = 10
[85]:(-5)*((1)-(-9)/(-3)) = 10
[86]:(-5)*((1)-(-6)/(-2)) = 10
[87]:(-5)*((1)-(-3)/(-1)) = 10
[88]:(-5)*((1)-(6)/(2)) = 10
[89]:(-5)*((1)-(9)/(3)) = 10
[90]:(-5)*((2)-(-8)/(-2)) = 10
[91]:(-5)*((2)-(-4)/(-1)) = 10
[92]:(-5)*((2)-(4)/(1)) = 10
[93]:(-5)*((3)-(5)/(1)) = 10
[94]:(-5)*((4)-(-6)/(-1)) = 10
[95]:(-5)*((4)-(6)/(1)) = 10
[96]:(-5)*((5)-(-7)/(-1)) = 10
[97]:(-5)*((5)-(7)/(1)) = 10
[98]:(-5)*((6)-(-8)/(-1)) = 10
[99]:(-5)*((6)-(8)/(1)) = 10
[100]:(-5)*((7)-(-9)/(-1)) = 10
[101]:(-5)*((7)-(9)/(1)) = 10
[102]:(-4)*((-7)-(-9)/(2)) = 10
[103]:(-4)*((-7)-(9)/(-2)) = 10
[104]:(-4)*((-6)-(-7)/(2)) = 10
[105]:(-4)*((-6)-(7)/(-2)) = 10
[106]:(-4)*((-5)-(5)/(-2)) = 10
[107]:(-4)*((-3)-(-2)/(4)) = 10
[108]:(-4)*((-3)-(-1)/(2)) = 10
[109]:(-4)*((-3)-(1)/(-2)) = 10
[110]:(-4)*((-3)-(3)/(-6)) = 10
[111]:(-4)*((-3)-(4)/(-8)) = 10
[112]:(-4)*((-2)-(-3)/(-6)) = 10
[113]:(-4)*((-2)-(1)/(2)) = 10
[114]:(-4)*((-2)-(2)/(4)) = 10
[115]:(-4)*((-2)-(3)/(6)) = 10
[116]:(-4)*((-2)-(4)/(8)) = 10
[117]:(-4)*((-1)-(-9)/(-6)) = 10
[118]:(-4)*((-1)-(-3)/(-2)) = 10
[119]:(-4)*((-1)-(3)/(2)) = 10
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[325]:(4)*((2)-(-4)/(8)) = 10
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[346]:(5)*((-4)-(6)/(-1)) = 10
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[367]:(5)*((1)-(-6)/(6)) = 10
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[369]:(5)*((1)-(-3)/(3)) = 10
[370]:(5)*((1)-(-2)/(2)) = 10
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[372]:(5)*((1)-(3)/(-3)) = 10
[373]:(5)*((1)-(4)/(-4)) = 10
[374]:(5)*((1)-(6)/(-6)) = 10
[375]:(5)*((1)-(7)/(-7)) = 10
[376]:(5)*((1)-(8)/(-8)) = 10
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[381]:(5)*((2)-(0)/(-6)) = 10
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[394]:(5)*((4)-(-8)/(-4)) = 10
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[400]:(5)*((6)-(-8)/(-2)) = 10
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[402]:(5)*((6)-(4)/(1)) = 10
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2017年10月31日火曜日

私の本棚(5):サトウハチロー



・ブログ( ドッと混む・Knuhsの書斎 )から転載


── サトウハチロー


私の本棚を紹介します。第5回は、
を取り上げます。


 サトウハチローと言えば、詩人、童謡作家、あるいは小説家として知られていますが、少年少女向けの小説家というのが私の印象です。しかし私の本棚にはここで紹介する詩集「おかあさん」しか置かれていません。サトウハチローの少年少女向けに書かれたユーモア小説は、ほとんど少年少女雑誌に連載される形で読まれていたからです。

 名前は、サトウ・ハチローと書かれる場合もありますが、本人はサトウハチローと表記していたようです。以下に示すように、子供の頃からよく見慣れている独特な字体です。

 
本人の書いた(と思われる)サイン



サトウハチロー



 この本は、実は3冊から構成されているのです。



(1)詩集 おかあさん(Ⅰ)
(2)詩集 おかあさん(II)
(3)詩集 おかあさん(III)
 詳細は【解説欄】を参照してください。



【解説欄】
▼「詩集 おかあさん」の不思議
 「おかあさん」の詩集全集は、外函の豪華さに比べ内容の3冊はかなり質素な装丁になっています。どちらかと言うと“不釣り合い”と言ってもいいくらいです。各冊の版数はすべて異なっていて、(1)は287版、(2)は232版、(3)は222版となっています。
 最初の詩集(1)が一番よく売れて(2),(3)と次第に発行部数が落ちるのはよくあることだと思います。これは(2),(3)がかなりの数売れ残ったので、後から函入りの本を発行して(2),(3)をまとめて売りさばき、全体の発行部数の数合わせしたのではないかと推測されます。

 なお、サトウハチローの全作品の一覧は、国立国会図書館デジタルコレクションから“1953年”のデータを参照すると分かります。少年少女向けの小説もすべて網羅されているようです。ただ、タイトルだけで、内容は個々の本に当たらねばなりません。

 たとえば、手持ちの(4)少年クラブ(昭和28年4月号)の目次の一部を以下に示します。

少年クラブ(昭和28年4月号)


4月号の目次


 ここに、写真小説「少年6君」という作品が載っています。挿絵がすべて写真になっている点が斬新ですね。
 
 
(5)少年クラブ(昭和28年7月号)では、

少年クラブ(昭和28年7月号)

 
 以下に示す目次から、少年詩「ちょうちょうの歌」が掲載されていることが分かります。


7月号の目次


 その「ちょうちょうの歌」の全文を以下に示します。


「ちょうちょうの歌」の全文


▼本の詳細
(1)詩集 おかあさん(I):昭和37年5月18日発行, 昭和42年6月30日 287版 定価 350円 サトウハチロー著 鈴木信太郎絵 株式会社 オリオン出版社

(2)詩集 おかあさん(II):昭和37年5月18日発行, 昭和42年6月30日 232版 定価 350円 サトウハチロー著 鈴木信太郎絵 株式会社 オリオン出版社

(3)詩集 おかあさん(III):昭和37年5月18日発行, 昭和42年6月30日 222版 定価 350円 サトウハチロー著 鈴木信太郎絵 株式会社 オリオン出版社

(4)少年クラブ:昭和28年4月号 第四十巻第五号 定価 98円 株式会社 大日本雄弁会講談社

(5)少年クラブ:昭和28年7月号 第四十巻第八号 定価 95円 株式会社 大日本雄弁会講談社