2018年9月26日水曜日

録画機能の活用法


・ブログ (ドッと混む・Knuhsの書斎) から転載

── 貴乃花親方の引退記者会見を見て


 リビングルームのテレビでは、丁度貴乃花親方の引退記者会見を放映しようとしていた。私は特別に関心があった訳ではないが、しばらく様子を見ていることにした。ところが、記者会見場になかなか本人が現れない。大勢の記者やカメラマンが待ち構えているというのに、この対応はいかがなものか。私は人を待たせるのが大嫌いで、この場面はどうにも理解できないことであった。

 これで本人が出て来て例のゆっくりとした口調で会見をやられたのでは、記者やカメラマンばかりでなくテレビの前で見ている人達もたまらないだろうなぁ。いや、そんな風にせっかちなのは私だけだろうか、などと考えていた。

 そこでせっかちな私めは、テレビの録画機能を使って時間の無駄を省くことにした。すぐさま録画指定をしてテレビの前を離れたのである。

 後刻、録画再生をして見ることにした。待ち時間は「スキップ」すればよい。「早送り」も有効だろうと考えていた。実際やってみると貴乃花親方のしゃべりは「2倍速」にすると普通の会話速度になった。やったぜ!
 その代わり今度は質問者の話が早過ぎて聞き取れない。結局、質問者の時は「普通速度」に切り替えた。

 親方のしゃべりの時は「2倍速」で、質問者の時は「普通速度」で、コマーシャルが入ると「高速スキップ」で、と見事な手さばきで音声を回復することができた。
 いいね! (あっ! ここ を押す場所じゃありませんよ)

 ニュース番組で紹介するときも、こういう処理をしてくれるとよいのだが。

2018年9月20日木曜日

建築の日本展


・ブログ (ドッと混む・Knuhsの書斎) から転載

── 建築の日本展を見て


 友人に勧められて「建築の日本展」を見てきた。
 日本の優れた建築技術を紹介するもので、六本木ヒルズ森タワー53階にある森美術館で開かれていた。そういう方面の知識に疎い私にとっては初めて知ることが多く大変勉強になった。

 日本の建築物と言えば、世界最古の木造建築と言われる法隆寺が有名であるが、現在では最新の科学技術と独創的な発想の妙、そして豊かな表現方法を駆使して建てられた構築物は海外でも有名である。ここでの展示物を見て、あらためて日本の豊かな伝統が現代の建築物にも営々と受け継がれてきていることを教えられた。

 入口の大きなポスターに「遺伝子」というキャッチフレーズが使われており最初は少し奇異に思ったが、縄文時代の住居等の遺物から最新の現代建築までその形質の系譜が綿々と受け継がれていることを表現したものであることが分かった。


入口の「建築の日本展」ポスター

 古代の出雲大社本殿は巨大木造建築だったらしいが、それの模型も展示されていた。
 特に印象に残ったのは、釘一本使わずに組み立てる日本の木工技術である。海外の人がこれを見たら驚くのは当然のことであろう。日本に来た外国人が、日本の古民家を買って住みたがる理由が分かったような気がしてきた。

 丹下健三氏の自宅住居が1/3スケールで再現されていたのも興味深いものだった。確か成城学園の近くにご自宅があったと記憶している。私は、近くを車で通った折に家内から教えられ、よい機会だと思い見に行ったことを思い出した。残念ながら車の中からは建物は見えなかったが、それを模型とはいえ見ることができたのである。


丹下健三氏の自宅住居模型
(展示会ウェッブサイトから引用)

 大阪万博のときに作られた東芝IHI館は、テトラ・ユニット(*1)を1,476個を溶接し立体的に組み上げられた巨大なドームであるが、そのとき使われた部材が展示されていた。ドーム自体は現存していない。
 その他、個人の邸宅や現在建築中の個人の家まで写真公開されていたのには驚いた。
【注】(*1)二等辺三角形の鉄板6枚を合わせた三角錐の部材
 千利休が秀吉のために建てたと言われる茶室 “待庵(たいあん)” が原寸大で再現されていた。待庵の説明ボードを読んでいて私は初めて気が付いたのだが、特定の区域は写真撮影が許されていることが分かった。待庵は撮影許可の出ている区域だったのである。私は最初から全区域撮影禁止であろうと思って、カメラを持たずに来てしまったことが悔やまれた。


待庵の全景

 悔しいのでスマホのカメラ機能を使って待庵の区域だけでもと思い撮影した。以下はその記録である。クリックして見てください。スマホのカメラ機能でも結構見られる写真になっています。


建築の日本展の記録