2018年2月26日月曜日

私の本棚(16):趣味の篆刻


・ブログ (ドッと混む・Knuhsの書斎) から転載

── 篆刻


 私の本棚を紹介します。

 第16回は、篆刻関係の本を取り上げます。


 上掲写真で、右から順に、
(1)「わかりやすい篆刻入門」、
(2)「印章教室 -その技法と鑑賞- 」、
(3)「篆刻字林」、
(4)「故宮寶笈 - 法書」、

となっています。最後の(4)は、篆刻とは直接関係のない本ですが、私は篆刻で参照することが多いので一緒に保管されています(詳細は【解説欄】を参照してください)。


【解説欄】

▼「わかりやすい篆刻入門」
 私が篆刻を始めたときに参考にした入門書です。必要な基礎知識はここから学びました。


わかりやすい篆刻入門


▼印章教室 -その技法と鑑賞-
 榊莫山による名著です。沢山の印影を見て参考にする積りだったのですが、真似るのも難しいものです。


印章教室 -その技法と鑑賞-


▼篆刻字林
 篆刻で用いる書体は独特のものです。普通、その書体のことを総称して「篆刻」という場合もあります。各文字ごとに篆刻の(今風に言えば)フォントが定義されています。そのため、専用の辞書があるのです。私は、篆刻を習っていた師に薦められてこの「篆刻字林」を購入しました。かなり高価な本ですが、篆刻をする人には必須のものです。

 最近はインターネット上に、文字を指定すると篆刻文字に変換表示してくれる便利なサイトがあります。しかし、辞典の頁をめくりながら、いろいろな書体の中から自分の気に入るものを捜すのもまた楽しいことです。



篆刻字林




篆刻字林の内容例(1)




篆刻字林の内容例(2)


▼故宮寶笈 - 法書
 「故宮寶笈 - 法書」というのは、國立故宮博物院に残る中国の昔の法律書をまとめたものです。この書には昔の法律が毛筆で書かれており、そこに各種の印影が登場するのです。昔の物ですから、現代ではあまり私の参考になるものはありませんが、見ていて楽しいのです。



故宮寶笈



故宮寶笈の内容例



▼本の詳細
(1) 「わかりやすい篆刻入門」(特製版):1976年12月20日 初版, 1979年2月20日 第4版 中村淳監修, 石野実・市川徳行・盛島高行 著 \1,300 株式会社 日本習字普及協会

(2) 「印章教室 -その技法と鑑賞- 」:1978年6月20日 第1版第1刷発行, 榊莫山 著 \3,500 創元社

(3) 「篆刻字林」:1979年2月10日 印刷, 1979年2月20日 発行, 服部畊石 編 \15,500 三圭社

(4) 「故宮寶笈 - 法書 國立故宮博物院 印行:中華民國七十四年九月(1985年9月)初版, 中華民國七十七年九月(1988年9月)再版, 中華民國新聞局登記證局版臺業字第2621號, 編輯者:國立故宮博物院編輯委員會, 出版者:國立故宮博物院




















































2018年2月24日土曜日

私の本棚(15):モンテ・クリスト伯


・ブログ (ドッと混む・Knuhsの書斎) から転載

── モンテ・クリスト伯


 私の本棚を紹介します。


 第15回は、モンテ・クリスト伯を取り上げます。


 上掲写真で、右から順に、
(1)「モンテ・クリスト伯(一)」から(7)「モンテ・クリスト伯(七)」までの全七巻です。言わずと知れた文豪アレクサンドル・デュマの名作である。


アレクサンドル・デュマ(Alexandre Dumas)
(Wikipedia から引用)


【解説欄】

▼モンテ・クリスト伯
 私は少年時代に「モンテ・クリスト伯」を読んだ積りになっていた。いや、もっと正確に書くと、少年少女向け全集の中の「巌窟王」というタイトルの本で読んで以来、今日までずっと「モンテ・クリスト伯」は読んだ! と思っていたのだ。ところが、以下に示す新聞記事「古典百名山」の桜庭一樹氏の文章を読んで、全くの勘違いをしていたらしいことに気が付いた。

 文中にあるように、これは「愛と友情、恋人、親子、師と弟子、裏切りと成長、復讐、歴史、そして未来‥‥」をテーマとした一大長編小説だったのである。これは、しっかりと読み直さねばなるまい。私は今、子供時代に大変な忘れ物をしてきたような気分になっている。

 「三銃士」も読んだが、これすらも「ダルタニャン物語」のほんの一部であったらしい。これらも読み直すとすると、これはもっともっと長生きしなければならんぞ、どうする!



▼本の詳細
(1) 「モンテ・クリスト伯(一)」:1956年2月5日 第1刷発行, 2007年12月18日 第77刷改版発行, 2017年5月8日 第91刷発行 アレクサンドル・デュマ 作, 山内義雄 訳, 定価(本体 \860+税) 株式会社 岩波書店 ISBN4-00-325331-0 C0197

(2) 「モンテ・クリスト伯(二)」:1956年2月25日 第1刷発行, 2007年12月18日 第74刷改版発行, 2016年12月26日 第86刷発行 アレクサンドル・デュマ 作, 山内義雄 訳, 定価(本体 \940+税) 株式会社 岩波書店 ISBN4-00-325332-9 C0197

(3) 「モンテ・クリスト伯(三)」:1956年3月5日 第1刷発行, 2007年12月18日 第71刷改版発行, 2017年4月5日 第83刷発行 アレクサンドル・デュマ 作, 山内義雄 訳, 定価(本体 \940+税) 株式会社 岩波書店 ISBN4-00-325333-7 C0197

(4) 「モンテ・クリスト伯(四)」:1956年7月5日 第1刷発行, 2007年12月18日 第71刷改版発行, 2016年9月5日 第82刷発行 アレクサンドル・デュマ 作, 山内義雄 訳, 定価(本体 \900+税) 株式会社 岩波書店 ISBN4-00-325334-5 C0197

(5) 「モンテ・クリスト伯(五)」:1956年8月25日 第1刷発行, 2007年12月18日 第70刷改版発行, 2016年9月15日 第81刷発行 アレクサンドル・デュマ 作, 山内義雄 訳, 定価(本体 \860+税) 株式会社 岩波書店 ISBN4-00-325335-3 C0197

(6) 「モンテ・クリスト伯(六)」:1956年9月25日 第1刷発行, 2007年12月18日 第68刷改版発行, 2017年4月5日 第80刷発行 アレクサンドル・デュマ 作, 山内義雄 訳, 定価(本体 \860+税) 株式会社 岩波書店 ISBN4-00-325336-1 C0197

(7) 「モンテ・クリスト伯(七)」:1957年1月25日 第1刷発行, 2007年12月18日 第69刷改版発行, 2016年10月25日 第80刷発行 アレクサンドル・デュマ 作, 山内義雄 訳, 定価(本体 \940+税) 株式会社 岩波書店 ISBN4-00-325337-X C0197




















































2018年2月22日木曜日

私の本棚(14):The Macintosh Bible


・ブログ (ドッと混む・Knuhsの書斎) から転載

── The Macintosh Bible


 私の本棚を紹介します。
 第14回は、The Macintosh Bibleを取り上げます。


 The Macintosh Bibleは、Macintosh の利用者が手元に置いて使うガイド本ですが、Macintoshを持っていない私がガイド本を購入した理由は、当時 時代の最先端を行くマン・マシン・インターフェース技術を学ぼうと思ったのです。



【解説欄】

▼The Macintosh Bible
 たかが、Macintosh のガイド本に対して“Bible”などと言う恐れ多い名前を付けたために法王庁(バチカン)からクレームが付いたという噂を聞いた記憶があります。今回、ここで紹介するに先立ち、その真否を調べてみましたが情報の出所を確認することはできませんでした。ご存知の方がおられたらご教示ください。

 暇なときに開き、拾い読みをして知識を広げるには最適な本でした。



 この分厚さを見てください。圧倒されますね。決して全部読もう、などと考えてはいけません。





▼本の詳細
(1)「The Macintosh Bible THIRD EDITION[日本語版] 」:1991年9月1日 初版第1刷発行, 1991年11月1日 初版第2刷発行 Sharon Zardetto Aker 著, 床田亮一 訳, \4,500 株式会社技術評論社, ISBN4-87408-450-8 C3055