2009年4月19日日曜日

大きな2進数の表記法

 “球速150Km”などという表記をよく見かけるが、正確には“150km”と書くべきものである。キロを表す“k”は小文字でなければならない。大文字の“K”は絶対温度ケルビンを表す記号だからである。
 一方、コンピータの世界では、1,024を“1K”と表記する習慣があった(過去形)。コンピュータは内部的には2進法が使われているので、コンピュータ技術者はそれを3ビットまたは4ビットごとに括り8進数あるいは16進数として表記し扱っている。ここで、210=1,024 を概略 1,000 とみなすと、10進でのおおよその大きさが理解できる。そこで、これをキロの“k” と区別して“K”と表記したのである。つまりコンピータの世界では、1K は 1,024 を意味するのである。しかしメガ 106 の大きさになると 220 との差は次第に大きくなってくる。220(=1,048,576)を 1M(メガ)(=106)で代用するのは次第に難しくなってくる。
 そこで最近では、大きな2進数の表記法として、210 を表す単位としてキビ(Ki)が、220 を表す単位としてメビ(Mi)等が定義されている。しかし、まだあまり普及はしていないようである。
 詳しくは「10進/2進・度量衡の接頭語」http://www.hi-ho.ne.jp/skinoshita/doryoukou.htm を参照されたい。

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