2016年7月18日月曜日

“上/前を向いて歩こう”

 永六輔さんが亡くなった。
 久しぶりに名曲「上を向いて歩こう」をじっくりと聴いてみた。これは失恋の歌である。中村メイ子に結婚を断られたとき、永さんが涙をポロポロとこぼして泣いたのがこの歌詞が生まれた切っ掛けになったという。この歌がアメリカで「SUKIYAKI」というタイトルで歌われているのは、私にはどうにも理解できないことである。永さんも無念であったに違いない。確か、著作権料を支払われる対象にもなっていないと思う。その点でも無念であろう。

 ところで、世間では“歩きスマホ”が原因で、歩行者の間でいろいろな事故が起こり問題となっている。スマホの画面に見とれたりしないで“前を向いて”歩いてもらいたいものだ。歩きながらスマホを利用したら、システムが素早く危険を察知し“前を向いて・・・” いや “上を向いて歩こう”のメロディーが自然に流れ出るようにしたらどうであろうか。

 アメリカでは“ポケモンGO”に熱中するあまり、同じような状況になりつつあるという。いや、もっと酷いことになっているらしい。これからは“ポケモンGO”を真似たゲームがどんどん世に出てくるであろうから、増々事故が起こる確率が高くなるに違いない。この際「SUKIYAKI」の歌詞を見直し、その歌詞の本当の意味をアメリカの人々に知ってもらう必要があるのではないか。任天堂はこのゲームのバックグラウンド曲として「上を向いて歩こう」を採用すべきである。そして著作権料も支払ってあげるべきだ(余計なお世話かもしれないが・・・)。

0 件のコメント:

コメントを投稿