2018年11月28日水曜日

私の本棚(38):ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」


・ブログ (ドッと混む・Knuhsの書斎) から転載

── 不思議の国のアリス


 私の本棚を紹介します。

 第38回は、不思議の国のアリスを取り上げます。


 上掲写真は、
・「不思議の国のアリス」(ルイス・キャロル著, マーチン・ガードナー注)
です。「鏡の国のアリス」も同時に購入しましたが、現在行方不明となっています。

【解説欄】

 本書の「序」で、マーチン・ガードナーが紹介している通り「アリス」の物語は、学者の研究対象となっており 今や「古典文学の墓石のような灰色の記念物になりつつある」と記されています。ギルバート・K・チェスタートンは、著者ルイス・キャロルの生誕百年祭の折に「アリスが可愛そうで、可愛そうでたまらない」と嘆いたそうです。

 確かに、さまざまな問題で「アリス」が引き合いに出され研究対象になるだけでなく、様々な問題で言及され、あるいは試験問題の題材としても取り上げられたりしているようです。

 現代の我々が読んでも容易には理解できないところが多々あります。「アリス」はもともと一世紀前の英国人を対象として書かれたものですから、我々には理解できないジョークが頻繁に登場するのは仕方ないことかもしれません。したがって本当に理解しようと思うのなら、それと本格的に取り組むことが求められます。それにはガードナーの解説付きで読むのが最も賢い読み方となるのではないでしょうか。

 ガードナーによると、この本の注釈はおとなたち━━特に科学者たちや数学者たち━━が永遠に生きる「アリス」を楽しんでいるので、そういうおとなたちの参考のためにのみ書いたものである、と記しています。

 ところで、私がこの本を購入したいと思った動機は「不思議の国のアリス」の中の一場面を詳細に読みたいと思ったからなのです。それも、プログラミング演習の問題で「アリス」を題材として取り上げようと考えたからです(【素歩人徒然(167)】「重力と私」━━ アリスは墜落死したか; 参照)。
 もしかしたら、コンピュータのプログラミング教材として「アリス」を最初に取り上げた事例として記録されることになるのでは・・・(そんなこと、あり得ません!)。

▼不思議の国のアリス


 ( 帯付きの表紙 ) 


 ( 裏表紙 ) 


 ( 表紙の表裏 ) 


 ( 扉 ) 


・各章の挿絵が素晴らしい


 ( 第1章の挿絵 )  ( 第3章の挿絵 )  ( 第5章の挿絵 ) 



  
ルイス・キャロル(Lewis Carroll)  マーチン・ガードナー(Martin Gardner)
(Wikipedia から引用)


▼本の詳細
「不思議の国のアリス」(ルイス・キャロル著, マーチン・ガードナー注, 石川澄子訳) Alice's Adventures in Wonderland : 1980年4月15日 第1刷発行, 1984年6月5日 第9刷発行, 定価 980円, 東京図書株式会社, 0097-7741-5156

「鏡の国のアリス」(ルイス・キャロル著, マーチン・ガードナー注, 高山宏訳) : 同時に購入しましたが、現在行方不明となっています。


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